アオダモ資源育成の会
アオダモ資源育成の会が設立される ホームページ:http://www.aodamo.net/

 北海道にあるアオダモはバット材として世界一です。寒冷地の自然環境の厳しい風土が最良の材質を育てます。それだけに成長が遅く、バット材として適するまでに70年以上もかかる、気の遠くなるような歳月が必要となります。

 しかも、今日まで植林などの資源育成事業が計画的に行われてこなかったために、木製バットの長期的な安定した供給が確保できない状態にあります。

記念碑を囲む関係者たち
(前列左から2番目大本修代表、前列右から2番目牧野直隆高野連会長、前列1番右伴次雄林野庁長官、後列中央松前会長)
 このほど北海道大学大学院農学研究科や北海道森林管理局の調査、研究により、アオダモの植林技術が確立されました。これを契機に毎年計画的にアオダモの苗木を植林し、将来の野球バット用材の確保を図るとともに、自然環境保全にも貢献する「アオダモ資源育成の会」を設立することになりました。

 「アオダモ資源育成の会」は、植林技術者と各種野球団体の代表者が中心となって、苗木や植林や草刈りなどの植栽環境保全事業を推進します。そして野球を愛する人達の熱意を結集し、北海道の大自然に“バットの森”を造林し、世紀を越えて育てたいと願っています。


植樹祭で挨拶する松前会長
植樹祭開催

 「アオダモ資源育成の会」は、さる2000年10月7日(土)に北海道苫小牧市の国有林内でアオダモ資源育成の会代表者の大本修氏をはじめ林野庁長官・伴次雄氏、当協会松前達郎会長、副会長の牧野直隆日本高野連会長など約100名が出席して植樹祭が開かれました。



アオダモの苗木を植樹する松前会長
基金の公募

 「アオダモ資源育成の会」の主旨を広く一般に理解してもらい、すべての野球人に参画していただくことを願い、『BAT FOREVER』のシンボルバッチを製作し、基金募金と自然環境保全啓発運動の手立てとすることになりました。バッチは1個500円で、このバッチ2個でアオダモの苗木1本を植えることができます。

 また集められた募金は、苗木の植栽環境を保全するため、専門家の指導の下、大学生や高校生のボランテイア活動として下草刈や木に巻きつく蔦の排除などの経費にも充てられます。